« またまた | トップページ | 双子のリリーズ♪ »

「あとひとてま」の差

あるお道具屋さんの展示会で師匠が添え釜を頼まれたので、
私もそのお手伝い。

実は昨日の夜になって、
「そうだ、あれを使いましょう!」と師匠が思いついて
旅箪笥という棚を使った芝だてという点前になった。
旅箪笥は、秀吉の小田原出陣の際、
帯同した利休が簡単な茶道具を納めて持参し、
一服を点じたといわれている。
名前の通り、小型の箪笥に薄茶を点てるための道具が
入るようになっている。

Photo

基本は平点前なんだけど、
芝だては、途中で中板を抜き出して置き、
その上に薄器や茶筅を置くので道具が安定する。
たしかに屋外ではそのほうが安心してお茶を点てられるわ。

で、入門以来お世話になっている私の姉弟子Iさんは、
前夜、道具の支度を一緒にし帰宅したあとで
その芝だてのお点前の確認をしたのはもちろん、
さらに、旅箪笥を使った道具組みなども調べたのだそうだ。
「この棚のときには平棗を取り合わせるのがいいそうよ」
「たしかに本に載っている例も、平棗なのよ」
さすがだな~。
いや、社中で、それも姉弟子を褒めるような
上から目線のようないい方をするのは失礼なんだけど、
こういう+1の行動がIさんのIさんたるゆえん。

私も、棚の扱いや点前の違いなどは寝る前に復習したけど、
その先、たとえばこの棚について書かれた本までは取り出さなかった。

Iさんはいろんなことをよくご存じで、
社中でも自分が学んだことや経験したことは
私たち後に続くものには惜しみなく教えてくださる。
多くの人が「Iさんは私たちとは違うのよ~」なんておっしゃって、
それに対してIさんはもちろん、
「そんなことないですよ」って返されるけど、
私もIさんだけが特別な人なのではないと思っている。

ただ、Iさんと、私も含めた他の人との違いは、
「それはどうだろうな?」と疑問に対して素直であることと、
その疑問や考えをそのままにせず調べたり行動したりする点だ。
それも、大げさなことをするわけではなく、
自分の時間を5分、10分割くことなので、
本当はだれだってやろうと思えばできること。
やるかやらないかの違いだけなんだけど、
そしてそれはお茶のお点前に限ったことじゃなく、
小さな積み重ねが10年、20年と経つうちに
大きなものになっていくんだなということを、
改めて感じたのだった。

|

« またまた | トップページ | 双子のリリーズ♪ »

「趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« またまた | トップページ | 双子のリリーズ♪ »