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野暮

お茶の教室では、月末からお茶事の予定。
今回、私はお勝手で料理を作る係なので、
献立や料理を盛る器のことはつらつら考えたりするが
道具の取り合わせなどは担当外。

でも、ついつい考えちゃうんだよね~、
だってそういうことに思いを巡らせるのは楽しいから。

で、今日も頭の中で勝手に考えながら、
楽しみにしている「ほぼ日」の記事を読んでいたら、
私が道具組みを考えるときに
いつも“ここはどうだろう”と思っていることと類似している話があった。
(どんなお話かは
http://www.1101.com/oomukou/index.html
をご覧ください)

「掛け声の“引き算”が大切」
「あんまり掛けると野暮になるから」
そうなんだよね~。
お茶の道具の取り合わせも、
その時々の趣向を軸にして何を使うか組み合わせていくんだけど、
つい、そのテーマにそったものを
“これでもか”っていうほど並べてしまうことがある。
そうすると、なんとなく息苦しい感じがするような気がする(私は、ね)。
ところどころで、息抜きというか余白のようなものがぽんとあると、
テーマに向かっている他の道具がいっそう生きるように思う。
でも、物足りない感じになってはいけないし、
そのバランスが難しいところなんだよね。

“歌舞伎の大向こうさんたちの掛け声もそうなんだ~”
と納得し、共通するものを見つけたようで
なんとなくうれしい気もしている。

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下見

今朝は仕事の前に築地場外市場へ。
月末から来月初めにかけて、
お茶の教室で茶事のお稽古を予定しているので、
懐石料理の材料を下見してきた。

だいたいの献立は考えてあったけど、
野菜も魚も、同じ時期でも
年によって旬のタイミングが若干違ってくるので、
ちょっとした変更を加えて献立も決まり、
それぞれのお店にだいたいのところ注文もすませた。

ま、問題はちゃんとしたお料理を、
より正しいタイミングで出せるかどうか。

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「川喜田半泥子のすべて」展

「半泥子」展ではなく、
「すべて」とタイトルに冠しただけあって、
陶芸、書、画、写真、建築(設計)と、
半泥子が残した作品が広範な分野で展示されていた。

入り口近くにあった「初音」と名付けられた茶碗や
会場中程の織部黒茶碗、瀬戸唐津茶碗、
「たつた川」と銘がついた粉引茶碗などに目が吸い寄せられる。
ここ数年は端正な形の茶碗に心が引かれることが多いけど、
今回もそうだった。

半泥子の手によるものをこんなにたくさん見たのは初めて。

生意気を言わせてもらうと、
いちばん好きだと思うのは絵画だった。
半泥子の洒脱さやおおらかな感性が
いちばん生かされているように思うから。
チラシにも掲載されている「重ね餅図」など、
画家では出せないダイナミックさ、筆の自由さを感じるし、
ささっと表装まで描いてしまうあたりの気軽さや
描くことを楽しんでいることが伝わってくるよう。
「桃花図」や自画像でもしばらく足を止めた。
虎の図は表装、とくに上下の桃色がなんだかしっくりこない感じだったけど。
他に、文字のまわりに茶碗型の印判をペタペタ押した横掛の軸も、
字の太さや大きさ、語句の厳しさを和らげていて楽しい。

茶碗「ねこなんちゅ」、茶入「やせ男」、茶杓「うねうね」など、
名前の付け方にも素直でおおらかな半泥子らしさが溢れている。

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初点

年が改まり、お茶のお稽古場での最初の行事が初点(はつだて)式。
先生をはじめ、社中(先生のもとでお稽古している人)が一同に会し、
新年のあいさつをする。

初点のやり方はいろいろだろうけど、
私の先生のところでは、まず会場に到着した順に薄茶を立礼にていただく。
この薄茶席はお稽古のクラスごとに持ち回りで担当している。
何席かに分けて全員が薄茶をいただいたら、
広間に集まり、いちばん古い姉弟子が代表して炭をつぎ、
続いて、先生が全員に濃茶を練ってくださる。
ご高齢の先生にとって、
何碗もの濃茶を練ることはさぞかしお疲れになるだろうと思うけど、
先生がお点前をなさるのを拝見するのも
(通常は)このお正月の初点だけなので得がたい機会、
わずかなことも見逃さないようにしたいという気持ちは年々強くなっている。

先生から新年のごあいさつがあったのち、
薄茶を担当したクラスから社中を代表して先生にごあいさつ。
続いて、昨年、一度もお稽古を休まなかった人に、
先生から皆勤賞が送られる。
私ももちろん、この皆勤賞を目ざしているのだけど、
昨年は12月になって、やむを得ぬ事情で1回だけお稽古を休んでしまった。
流儀の団体の行事に参加しなければならなかったからで、
その事情を知っている人の中には、
「そういうのは抜きにしてもらっては?」という声もあるけど、
こうしたことでお稽古を休まなくてはならないのは私だけではないので、
「今年、休みませんから、いいんです」とお応えしている。

座を改めて、全員で祝膳をいただくのも、お正月の楽しみの一つ。
椀物は出汁のきいたお雑煮、
木地八寸に乗せられた山海の産物は、例年、伊勢海老とカラスミ。
昨年までは伊勢海老の身をほぐしたものだったけど、
今年は筒状で切ったものでした。
そうそう、蕗のとうは今年から増えたような気がしたけど、
はたして昨年はどうだったか。

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初点では毎年、その年の干支や勅題を題材にした扇子と、
干支の豆飾りを先生からいただく。
扇子は社中全員が同じものを持っているため、
お稽古中に取り違えることもある。
例年、帰宅して着物を脱いで最初にするのが、
扇子に名前を書き入れること。
これも同じように書きいれた。

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さあ、来週から通常のお稽古が始まる。
先月までと変わらないことではあるが、
でも、気持ちを引きしめてお稽古に臨もう。

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「壽 初春大歌舞伎」

今年4月の公演をもって建て替えが予定されている歌舞伎座。
現在の建物での公演のうちにもう一度観に行きたいと思っていたけど
なかなかその機会もなく、
“これじゃ、マズイぞ”と思っていた昨年12月、
歌舞伎好きの姉弟子からお正月公演の声をかけていただき、
指折り数えて待ってました。

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行ったのは3日の昼の部。
「春調娘七草」
  曽我五郎  橋之助
  曽我十郎  染五郎
  静御前    福助
「梶原平三誉石切 鶴ケ岡八幡社頭の場」
  梶原平三  幸四郎 
「歌舞伎十八番の内 勧進帳」
  武蔵坊弁慶 團十郎
  源義経    勘三郎
「秀山十種の内 松浦の太鼓」
  松浦鎮信  吉右衛門
という布陣で、お正月ならではの豪華な顔ぶれ。

実は以前、團十郎さんを見たとき、
独特のセリフまわしがしつこい感じがして
あまり好きではなかったんだけど、
今回の武蔵坊のなんという迫力。
吉右衛門さんの松浦候は軽妙さがとてもよく、
もちろん、お殿様なのでその重厚さとのバランスもバッチリ。

そうそう、松浦鎮信候といえば、茶道の鎮信流の始祖。
舞台がお屋敷内に変わったとき台子が据えてあったので、
さわりだけでもお点前があるのかなと楽しみにしていたところ、
ちらっとだけありました。
もちろん、お点前は省略されたり形式化されているので
詳しいことはわかりませんが、天目台に天目茶碗で、
腰元のお縫が帛紗を右側につけていました。
この演目では、以前は煎茶を出すような演出だったそうです。
それを「この場面では抹茶のほうが自然であろう」との理由から
H19年暮れの公演から抹茶にしたのだとか。
へぇぇ~、なぜ煎茶だったのでしょうね。

ともかく、正月公演はもちろん、
あの独特の時代感のある歌舞伎座を
もう一度みておけたのはうれしかったですし
楽しかったです。

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新年

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお付き合いくださいませ。

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