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お茶会

先日、お茶での大きなイベントがあった。

私がお稽古している流儀では、
全国の神社や仏閣にお祀りしてある神様や仏様に
お茶を一服お供えする献茶式というものがある。
もちろん、誰でもお供えできるというものではなく、
お家元やその代理の方がお出ましになっておこなわれるもので、
会場の一部で奉賛席として濃茶席と薄茶席が設けられ、
そのうちの1席を私の先生が担当された。

お茶会は、規模が大きかろうが小さかろうが、
隅々にまで気持ちを行き渡らせなければならないのだけど、
このお茶会に向かう先生は、その心の入れ方がいつも以上にこまやかだった。

1年以上前にお釜をかけることが決まってから、
当日使う道具をイメージしはじめ、それがしだいに具体的になり、
いったん決まったものの、
取り合わせがいっそう生きるものが見つかったからとか、
「他のお席とのバランス上」という理由とか、
いろんなことで前日まで道具組みには何度も変更が生じた。

弟子は弟子なりに“お点前、大丈夫かしら?”なんて
ちょっと心配したりしているんだけど、
先生のあちこちへの気持ちの入れよう、目の配り方を見ていると、
弟子ってなんと気楽なもんだろうと思う。
…ってほんとうは、その気配り、目配り、臨む姿勢など
すべてのことを学んで自分たちもそれを身につけ
日頃の行動に生かしていかなければならないのだけど
なにせ、ぼんくらさんなので
すごいなぁぁと見ているだけでなかなか自分のものにはならない。
先生にしてみればきっとトホホな思いでありましょう。

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みりんをさがして

うちからいちばん近いスーパー、このごろ「みりん」を置かなくなった。
前はあったのに…、くすん。
“今日は品切れしてるだけかも”と思って、
ゴールデンウィーク中も何度か買いに行ったんだけど、
「みりん風調味料」はあるのに「みりん」はない。

そうこうしているうちに我が家のみりんを使いきってしまった。

なので、ここ数日はやす~い日本酒で代用中。
隣駅のちょっとこじゃれたスーパーならあるかしら。
ひと駅だから行くのはどうってことないんだけど、
ここんとこ帰りが遅くて店が閉まってたり
疲れててもうひと駅向こうまで行く力をセーブしたりと、
どうもみりんとの相性がよくない。
今日は隣駅のこじゃれたスーパーまで行けるかも。

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朝顔日記2009、スタート

4月から仕事の担当が変わったというか増えたというか、
バタバタな毎日。
本当はもう少し早くに朝顔の種蒔きをしたかったんだけど、
ゴールデンウィークになってやっと実行。
そしたら、双葉がもう開きましたよ。

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空いているポットに手当たりしだいに蒔いたんで、
あちこちのポットに小さな黄緑色の葉っぱがこんにちは。
2輪目が咲いた赤紫のクレマチスの向こうにも……。

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我が家の花は……

考えてみれば、今年の冬はあまり手をかけなかったなぁ……、
お肌じゃなくて、私の茶花園の話。
それでもエライのが花たちで、
ちゃんと時季がくると咲いてくれましたよ。

今朝、最初の花が開いたのはクレマチス。

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赤みの強い紫が特徴。

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真冬のいちばん寒い時季を除いて
1年のうち10か月くらい青々と葉を伸ばす縞芦も
本来はこれからがシーズン。
隣の紫色の小さな花はタツナミソウ。
白い花のものもあるんだけど、
そっちは第一段の花がもう散ってしまった。
(写真に残してあげられなくてごめんね)

クレマチスにはまだ蕾もあるし、
他の鉢にも蕾があるので、これからが楽しみ。

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GWのお花見

真のお茶事の翌日(4日)は、朝ゆっくり起きて、お昼寝して、
一日中ごろごろして終わった。
本当は部屋の片づけもしたかったんだけど、
先日の腰痛の直後だし、
(なるべく避けてはいたけど)土日で重い物を持ったり立ちっぱなしだったりしたから、
大事をとって、ね……って、なんだかんだ言い訳してるだけなんだけど。
でも、のんびり過ごしたから、足腰の疲れもとれましたよ。

朝から曇り空が広がる5日、
隣駅近くに住む姉弟子Iさんから
「ツツジがきれいなので、それを見て近くの公園まで散歩しませんか?」と
お茶の先生と私にお誘いがあった。

ツツジって大きくなっても1メートルまでならないと思っていたけど、
Iさんのお宅のものは2メートルをゆうに超える高さ。
満開の濃いピンクの花がお宅のほんのりグリーンを帯びた白い壁に映えて
なんと見ごたえのあることか。

そこから、Iさんが先日、カワセミを見たという近くの公園まで
3人でブラブラお散歩。
あちこちのお宅の庭先にとりどりの花。

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キショウブ、ヒナゲシ、タチアオイ。
先生のお宅にもあるシャガもあちこちで見かけた。

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途中、近所のお宅の飼い猫らしきにゃんこたちにもごあいさつして。

さてさて、住宅地とはいえ、そこそこ都会なわけで、
そこにカワセミがいるというのは貴重なこと。
近所の“カメラ小僧”ならぬ“カメラ親父”さんたちも
毎日ここに集まってシャッターチャンスを狙っているらしい。
5日も10人ばかり集まっていた。
この日はカメラ親父たちの写真展がおこなわれるはずだったのに
雨が降り始めたので早々と中止になったそうだ。

「でも、カワセミはもうじき来ると思うよ」
という言葉で、しばらく待ってみることに。

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10分経ったか経たないうちに来た、来た!

コンデジでは小さくてわかりにくいので、
カワセミのところだけトリミング。

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喉にオレンジ色があるかないかでオスかメスかが違うと聞いていたけど、
あとで調べたら、喉ではなく下の嘴にオレンジ色が入ってるのが雌だって。
この写真では羽根の色が青が強く見えるけど、
その名前を「翡翠」とも書くように、
実際にはもう少し緑がかった美しい色。
水辺を蹴って(いるようにして)餌の魚を捕る姿の
なんともフォトジェニックなこと。

餌を食べたら飛び去ってしまったけど、
そのあともう一度、姿を見せてくれました。
(この子、もしかするとけっこうなナルシストかもね)

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今回の連休のメインイベント:茶事

私がお稽古に通っているお茶の先生は、
弟子が茶名や準教授といった資格をいただいた時には
茶事を催して利休像の前でその引き渡し(引次)をしてくださる。
さきごろHさんには準教授、TさんとIさんには茶名がそれぞれ許され、
昨日はその引次のお茶事が催された。

使用するお道具の用意などは数日前から着々と進んでおり、
私は金曜日の仕事が終わってから、先生にお任せいただいたお花と薄茶で使う干菓子の用意。

干菓子は、今回、お茶名をいただくTさんがかつて働いていた和菓子屋さんで買ってきた。
たぶん、今でもひと目見ればそのお店のものであることがわかるだろうと思って。

土曜日は築地へ出かけ、懐石料理の材料を調達。
下準備をしたり、使うお膳や器の確認をすませた。
そして昨日の本番、お勝手で懐石料理を作る係で参加し、お祝いに加わった。
(だから、腰痛でふせっている場合じゃなかったの)

ふだんのお茶事とは違いお膳が一の膳、二の膳と二度出るうえ、
いつもの社中でのお稽古茶事とは違う緊張感。
致命傷となるようなミスはなかった(と思いたい)。
もちろん、もっと手際よくとか、
改善しなきゃいけない点は多々あるけどね。

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焦った理由は……お席披きの茶事

25日に突如襲ってきた腰痛には、本当にびっくりした。
あーんど、焦った。

だって、この連休は、寝てばっかりじゃいられないんだもん。

すぐに控えていたのは29日。
この日は、姉弟子・Tさんの新居での茶席披き。
先生や社中の重鎮方を招いて正午茶事をなさり、
その後、私たちもお邪魔することになっていた。
そのうえ私はお詰めのお役を受けていたので、
腰が痛いなんていってられなかったのである。

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先生たちをお招きするのが正午茶事だったので、
終了後にお邪魔する私たちは、
そのお道具組みなどを拝見する「跡見の茶事」になるんだろうと思っていた。

「跡見=あとみ=の茶事」とは、すごーくざっくりいうと
「正式な招待に与れなかった人が、お道具だけでも拝見したいと伺うもの。
料理は用意しなくてもよいし、ごくごく簡単におしのぎ程度でもよい」と
されているらしい。

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ところが、お席に入ってみてびっくり!!
先生たちは、もちろんちゃんとしたの正午の茶事だったので、
懐石料理もきちんと基本に則ったものが出されたはずだけど、
私たちにも松華堂に入れられたお弁当のほか温かい煮物椀も
ご用意くださっていた。
そう、つまり、Tさんは正午茶事を1日に2回(ダブルヘッダー)、やったようなもの。

病気を抱えていらして、正午茶事だけでもお疲れのはずなのに、
そんな気配はわずかも見せずに、
初炭、お食事、濃茶に続いて薄茶とおもてなしくださった。

本席のお軸は流儀の先々代の筆で「無事是貴人」。
お嫁入りのときにご実家のお父様がお持たせになった軸の中の1本だったとか。
「そのころはどんなものかもわからなかったけど、
こうしてお茶を続けてきて、やっと使えるようになった」
とおっしゃる。
無事であることが何よりなんだよ――存じ上げないお父様だけど、
まるでそこで語りかけていらっしゃるかのように、
その思いがじんわり伝わってくる。

他のお道具も、ずいぶん前から一つひとつ買ったものとか、
お出しいただきながらその思い出話などもはずみ、
ついつい長居をしてしまった。
お正客の姉弟子Sさんが
「長々とお邪魔して、お疲れになったでしょう」
と話すと、
「いえいえ、こうしているのが愉しいのでね」
とおっしゃる。
その横顔が、ほんとうにおだやかで愉しそう。

そうそう。
お食事のときにちょっと変わったお酒をいただいた。
二献目に出てきたのが、
日本酒なのにドイツワインのようなかすかな甘みを含んだお酒だった。

Photo

京都・亀山の丹山酒造「飯櫃(ぼんき)」というもの。
http://www.tanzan.co.jp/index.html

これも、
「“お酒は何にしよう……”と思いながら出かけた先で目に入り、
試してみたらおいしかったので、買ってみました」
とおっしゃる。
お菓子も、できあいのものでは……と、
お菓子屋さんに何度も足を運び、オリジナルのものにしてもらったのだとか。
「そういうことを考えて、探して、やってみることが愉しいの」
というお気持ちは私も(私なりにだけど)わかる気がする。

お嬢さんやお弟子さんもお手伝いなさっていて、
そちらのお気持ちにも思いが至る。

お体が丈夫でなくても、それを言い訳にしないそのお姿は、
先生もよくお話しになる。
私など、足もとにも及ばないのだけど、
でも、少しでも近づけるよう見習っていこうと思いながら家路についた。

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