« 和菓子いろいろ | トップページ | 心のこもったミカン »

お茶ざんまい

週末、2日ともお茶の用事で過ごす。

土曜日は、新宿のデパートでおこなわれている
とある茶道具屋さんの展示会での添え釜。
茶道具展を見にいらしたお客様に薄茶を一服差し上げるもの。

展示会が特定の作家さん(陶芸や漆芸、竹芸など)の場合は
その方の作品を使ってお茶を差し上げることもあるし、
釜をかける先生方がご自分のお道具をお持ちになることもある。
今回は、後者。

あらかじめ茶友や元お稽古仲間など数人にお知らせしていたら、
何名かお越しくださった(ありがとうございます)。

ふだんのお稽古だけでなく、
こうしたちょっとしたイベントは、
私たち弟子がお茶をひとさまにさしあげる実践的な訓練にもなる。

今回はふだんから同じクラスでお稽古をしている人たちだったので、
あれこれ細かいことをいちいち確認しなくても、
わりとすんなりとそれぞれが動けたように思う。
もちろん、そこには先生や先輩がたの
さり気ないフォローがあったからなんだけど。

**********************************************

日曜日は先生のお宅で、使い終わった道具を片付けたり、
これからの時季に使うものを出したり、お雛様を飾り付けたり。

お雛様は、10年前に亡くなられた若先生のもので、
孫娘のためにおじい様が誂えたものである由来書きが
しまわれていた箱のふた裏にあった。
おじい様は、初めての孫娘さんのために
ひな祭りグッズを手作りなさっていたりして、
思いもかけず早くに彼岸にいらしたことに
さぞかしびっくりさたことだろう。

また、亡くなられてからこの箱を開けるたびに、
母である先生はどんな思いをなさっただろう。

予定していた用事をすべて終わらせ、
軽く昼食を食べてから着物に着替え、新宿のデパートに。
土曜日に添え釜をしたお道具屋さんのご店主が過日代がわりされ、
新社長就任のお披露目の席が用意されたので、それに伺う。

床の軸にはじまり、香合、花入、釜、茶碗、
どれもこれも長い年月、さまざまな人の手を経てきた
貴重なお道具ばかり。

先生にくっついて行ったので、
上座のほうに座らせていただき、
時代の黒織部の茶碗でお茶をいただいた。
実際に口をつけると、見た目よりもやさしいことに驚く。

数々のお茶碗が使われていたけど、
私がしみじみ“好きだなぁ”と思ったのは
古い清閑寺のもの。
落ち着いた肌の色あいと細かいニュウの入り方、
薄い薄い作り、梅の絵の上品ですっきりしたぐあい……
うっとりしてしまう。

10数人が入ったお席で、使われたお道具も
最後の1人まで手にとって見せていただけた。
主茶碗は楽家2代目の常慶作、
こうしたお道具を手に取らせていただける機会なんて
たぶんこれから先、ないだろう。
めったにないことだからこそ、
手に取ったあの感触をしっかり覚えていたいものだけど、
はたしていつまで覚えていられるだろう。

|

« 和菓子いろいろ | トップページ | 心のこもったミカン »

「趣味」カテゴリの記事

コメント

我が家も 先週の日曜日にお雛様が出動しました

七段飾りですが 犬猫ちゃんがおいたをするので
近年は御夫婦だけの出勤です

出勤場所は 玄関の下駄箱の上・・・まいったか

↑はたしていつまで覚えていられるだろう
3日と読みました ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ

投稿: mariko | 2009年2月11日 (水) 12時29分

>3日と読みました
ナゼバレタ?

marikoさんちには、ぼっくんの他に
ワンちゃんもいたんですよね。
ワンちゃんは同伴出勤しないんですか?

投稿: monaco | 2009年2月12日 (木) 15時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 和菓子いろいろ | トップページ | 心のこもったミカン »