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「日本の美―華やぎと侘び―」展へ

21日、しばらくぶりに畠山記念館へ。
「日本の美―華やぎと侘び―」展(3月22日まで)を見に。
この日は、「京焼の魅力―光悦から仁清、乾山へ」という講演会もあるので、
それに合わせて出かけた。

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畠山記念館は、荏原製作所の創設者である畠山一清(即翁)が収集した
茶道具や能面や能装束などを中心にしたコレクションが展示されている。
門から館までの通路も茶室に向かう露地のようで静かで落ち着いている。

ここの展示の特徴は、たとえばほとんどの美術館で開かれる
「茶道具展」という名称の企画展ではあまり見られない、
懐石道具が多数展示されることだろう。
私の好きな塗師、渡辺喜三郎や守屋松亭の漆器にも
たびたびお目にかかることができる。
展示室の広さや点数もほどよく、
ベンチに腰かけたり畳に座ったりして、
休憩しながら展示を見られるのも好きなところ。

今回は国の重要文化財に指定されている
「雪峯」という名前のついた赤楽茶碗(本阿弥光悦作)のほか、
野々村仁清作の「銹絵富士山香炉」が15年ぶりに公開されている。

「雪峯」は、茶碗の重みでへこんだかのようなくぼみが高台のまわりにあり、
どんな重さなんだろうと、手にとってみたくなる。
また、形(なり)も他の茶碗より丸みが強く、
手に取るとすっぽり収まり、ゆったりとその温かみを伝えてくれそう。

「銹絵富士山香炉」は、一つの台に「朝」「昼」「暮れ」という3つの蓋がついている。
実は、この展示のパンフレットを見たときに友だちと
「これって、見る位置によって香炉の景色が変わるの?
それとも、3つの香炉があるの?」
って、どちらも疑問に思った品物。
で、行ってみて、答えがわかりました。
「暮れ」は他の2つに比べてほんのわずかに小ぶりで、
裾野のめくれが大きい箇所があるのが特徴ね。

「京焼の魅力―光悦から仁清、乾山へ」と題した講演会は学習院大学の荒川正明先生。
荒川先生には10年近く前、当時の勤務先だった出光美術館で
陶芸家・板谷波山についてお話を伺ったことがある。
実は、その講演会まで、板谷波山という名前を聞いたことがなかったんだけど、
波山の陶器の特徴はもちろん、その人生についても熱く熱く語ってくださった。
今回は写真(スライド)をたくさんご用意くださり、
タイトルのお話や「なぜ富士山をモチーフにした絵画や造形物が多いのか」といったことなど、
わかりやすくお話くださった。
講演会が終わってから展示をじっくり拝見し、
温かい抹茶をいただいて館を出た。

ところで、畠山記念館といえば隣接する料亭般若苑が閉じてからずいぶんと経つ。
フェンスが張り巡らされ、外からは様子がわからなかったが、
畠山記念館側からはいまの状態を見ることができた。
建物がなくなった状態で、「新築工事計画地」という看板はあったが
どうなるのだろう。

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