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「おもてなし」

私がお稽古している茶道の流儀には、
異なる師匠・教室でお茶を学ぶ若い人たちが、
一緒になって活動するサークルがある。
そのサークルは、今春、大きなお茶会で茶席を担当することになっている。
先日、会合が持たれ、それに向けてやっと動き出した。

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茶会や茶事などでは、
もてなす側(亭主)の思い描く主題とか
キーワードのようなものがあって、
それを道具の取り合わせによって表現していくことが多い。

会場となる場所によって、どんなしつらいになるかも
ある程度決まってくる。
そこで、どんな道具を使って(場合によってはどんなお点前をして)
どんな空間を作りお客様をおもてなしするか、
経験も道具もない私たちが、私たちなりに考えていくのである。

お茶会全体の主旨を考え、
そのなかでどんなテーマを設定し、
どんな道具を組み合わせればいいのか……
このところ、それが頭の中から外れたことはない。
というのも、そうしたことを考えるのは、
今回のお茶会のためだけではなく、
自分自身のトレーニングになるように思うからだ。

テーマが全面に出すぎると、それはもてなしではなく
自慢の色が漂いかねない。
「お客様に楽しんでいただけるように」と言うのは簡単だけど、
なかなか難しいものだ。

そんな思いでいたところ、二つの文章が目にとまった。

一つは、アーティスト・日比野克彦さんが
糸井重里さんとの対談で言った言葉。

「僕も、絵を描いてて思うんですけども、
しょせん、絵も
伝わってナンボのもんなんです」

「自分が絵を描いて、アトリエの中で
いいなと思うとします。
でも、それだけじゃダメで、
人に見せたときに、
『日比野くんの絵は好きだ』とか、
『いいな』とか、
その人が思ってくれる瞬間が
その絵の持ついちばん大切な部分なんです」

*「ほぼ日刊イトイ新聞―おめでとうのいちねんせい」より

日比野さんの発言の「絵」を「お茶」に置き替えても
十分意味が通じる。

道具を並べて自分で悦に入っているだけじゃだめで、
誰かに、「あぁ、楽しいな」「今日はここにきてよかったな」
と思ってもらえることが、
亭主のよろこびなんじゃないかな。

そんなことをとりとめもなく考えていると、
今度は、おちまさとさんのメルマガが考える材料を示してくれた。
ある飲食店での店員の行動をもとに、

「ようはその女性スタッフの気持ちはこうだ。
『わたしこんなに がんばってるのに』
しかし、この女性スタッフはたくさんのミスを犯しています。
大きく言えば、仕事というものの
優先順位を完全に壊してしまっている。
こういうサービス業の仕事のプライオリティ第一位は
お客さんが喜ぶことだ。
しかし、この女性スタッフの第一位は
『自分が頑張る事』になってしまっている」

*「おちまさとメルマガ 今週の100点満点~
一流のヒト・モノ・サービスの裏側にある秘密 」より 

おちさんが指摘する「プライオリティを間違えやすい」というのは
仕事の中でもやりやすいことだ。
だけど、仕事だけじゃなく、お茶の場合も犯しやすい。
「私はこんなふうにがんばりました」と
亭主の肩に力が入った取り合わせでは、
お客様の楽しみの度合いはたぶん高くないだろう。

あれこれ考えて考えて、自分でできるすべてで考え尽くしたら、
一歩引いて見るというか、少し息を抜くというか、
自分を中心に集めた道具を、
お客様中心に並べ替えるような作業ができたらいいのかもしれない。

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そんなことをつらつら考えてみるのだけど、
今春の茶会についての具体的なアイデアは出てこない。

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西のイケメンとプラスα

実は、西から送られてきたのは帽子とマフラーだけではなかった。

MARUMIさんちのお坊ちゃん・グリュックくんの写真も入っていた。
わ~いわ~い。

Imgp2092
この甘えん坊なお坊ちゃん、時々ものうげだったり思慮深い表情を見せる。
ニャンコがこんな表情を見せるってのは、
グリュックくんの毎日一生懸命な様子を見て発見したことだ。

その下には、marikoさんちのお坊ちゃん、ぼっくんサスケくんの写真。

Imgp2093
この子はその体のデカさ、男の子としてお元気なようすがブログでよくつづられている。
ブログに登場する写真は、このごろ表情がわかるものが増えてきたが、
しばらく前まではなんだか黒い大きな塊のようなものが多かった。
届いた写真には二枚目な表情で写ってるじゃないか~。

“あれ? まだ何かある”
と思ってみると……

Imgp2094
marikoさんが数十年逆戻りして乙女のようなココロで追いかけている
韓流スターのR・シ★★★、通称ボンスケだ!!
や、やられたぁぁぁ∵ゞ(≧ε≦; )
(いや、私はボンスケのファンでは決してないのだが、
marikoさんがあまりに熱心に追いかけているので、
つい、そのコンサートのポスターを激写したことがあるのだ)
MARUMIさんのブログには、marikoさんの「ボンスケLOVE」なネタが豊富に登場し、
それにちょっかいコメントを入れ続けたところ、
いまや私はmarikoさんの「心のブラックリスト」に
永久ゴールド会員として名前をくっきりと刻まれているのである。
その仕返しに、この写真が潜んでいたのだ。┛)"0"(┗ オーマイガーッ!!

これには夜中に大爆笑。
隣の人は、“何ごとか”とおびえたかもしれない。
ごめんね、お隣さん。

やさしいベージュの四角いものは、
MARUMIさんが3キロの木工用ボンドを使って作ったオリジナルCDケース。
帽子とマフラーが入っていた袋を止めてあったシールも、
もちろんオリジナル。
きれいにはがせたので、CDケースの中に貼ってみた。

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ん、なかなかいいかも。
殺風景なファイルに入れていたCDは、
さっそくこっちに入れ替えよう。

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寒の戻りにも負けないその訳は

今日も雨まじりの天気。
おまけに気温も上がらず、予報では「明日の夜は雪にも……」って言ってる。
土曜日までこんな感じの天候が続くらしい。

“う~、さぶっ!”とつい言ってしまいがちだけど、
私はぜんぜん寒くない!

実は今週のはじめ、西のほうから
「手作りあったかセット」が届いたから。

ひょんなことで見つけ、更新を楽しみにしているのが
「MARUMIとグリュックの毎日、一生懸命」というブログ。
ここのブログ主のMARUMIさんと同僚のmarikoさんから、
手編みの防寒グッズが届いたのだ。
「marikoが帽子を編むけど、好きな色は?」と聞かれたので、
「茜色、茶系も好き」って答えたら、
あっという間に出来上がった。
このお二人、とにかく手マメだし
(と言っても、MARUMIさんに負うところが多いのが実情らしいけど)
くるくるとよく立ち働くのである。

さて、送られてきた荷物を開けてビックリ!
“やればできる子”として有名なmarikoさん
(とくにボンボン作りはサイコーっプププッ (*^m^)o==3)
手による帽子、私のコートにぴったりの色!

“聞いてないよ~”なマフラーまであって、こちらはMARUMIさん作。
これは茜色で、ベージュのコートと帽子と相性のいいさし色になる。

どちらも“ホントはどっかで買ったんじゃない!?”な仕上がり。

Imgp2080

ついてた手紙には「決して外では着用しないで下さい」と
書かれていたが、そんなもん、着るさ!
だって、なかなかナイスな出来上がりだもん。

*そして、届いたものは帽子とマフラーだけではなかった。
その話は明日!

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おばちゃんだって遊ぶのだ

今週は雨が多くて気温も低い関東地方。
花粉症の私にとっては、雨降りはちょっとだけ安心できる日。

その雨が降り出す前の日曜日、

Imgp2038 ←こんな子や

Imgp2039 ←こんな子がいるところへ行ってきた。

25周年のメモリアルイヤーに2度目。

温かい日だったとはいえ、
外で90分も180分も待つ根性を持ち合わせていない私と友だちは
まだ入ったことのない「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」の
ファストパス(それでも20時30分以降のチケット)を取ったあとは、
あまり待たずに入れるところをチョイス。

昼前の集合だったので、ほどなくランチ。
そしてまた少し遊んだらおやつタイム。

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たぶん、この日の中でいちばん気合いの少ない来園者だったと思う。

温かい日はビールがいっそううれしいね。
隣接するイクスピアリにある「Roti's House」へ。
ランドよりもこっちが主目的だったかも。

Imgp2066Imgp2065Imgp2064

Imgp2067Imgp2068 

ここの越後鶏のロティサリーは美味♪
鶏肉がみずみずしさをうまく閉じ込めて、
でも皮はパリっ。
フランス製の特製マシンで焼いてるんだって。
ビールがすすんじゃう♪
地ビール6種類を制覇しちゃった。
(ま、3人だから2杯ずつなんだけどね)

いかにも“春のデザート”なベリーのパフェとコーヒーで締め。

Imgp2056Imgp2055Imgp2070

この「25」のところの色がしだいに変わっていくの。

で、もう一度ランドに戻って、パスをとってあった
「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」へ。
このアトラクション、好き♪

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「日本の美―華やぎと侘び―」展へ

21日、しばらくぶりに畠山記念館へ。
「日本の美―華やぎと侘び―」展(3月22日まで)を見に。
この日は、「京焼の魅力―光悦から仁清、乾山へ」という講演会もあるので、
それに合わせて出かけた。

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畠山記念館は、荏原製作所の創設者である畠山一清(即翁)が収集した
茶道具や能面や能装束などを中心にしたコレクションが展示されている。
門から館までの通路も茶室に向かう露地のようで静かで落ち着いている。

ここの展示の特徴は、たとえばほとんどの美術館で開かれる
「茶道具展」という名称の企画展ではあまり見られない、
懐石道具が多数展示されることだろう。
私の好きな塗師、渡辺喜三郎や守屋松亭の漆器にも
たびたびお目にかかることができる。
展示室の広さや点数もほどよく、
ベンチに腰かけたり畳に座ったりして、
休憩しながら展示を見られるのも好きなところ。

今回は国の重要文化財に指定されている
「雪峯」という名前のついた赤楽茶碗(本阿弥光悦作)のほか、
野々村仁清作の「銹絵富士山香炉」が15年ぶりに公開されている。

「雪峯」は、茶碗の重みでへこんだかのようなくぼみが高台のまわりにあり、
どんな重さなんだろうと、手にとってみたくなる。
また、形(なり)も他の茶碗より丸みが強く、
手に取るとすっぽり収まり、ゆったりとその温かみを伝えてくれそう。

「銹絵富士山香炉」は、一つの台に「朝」「昼」「暮れ」という3つの蓋がついている。
実は、この展示のパンフレットを見たときに友だちと
「これって、見る位置によって香炉の景色が変わるの?
それとも、3つの香炉があるの?」
って、どちらも疑問に思った品物。
で、行ってみて、答えがわかりました。
「暮れ」は他の2つに比べてほんのわずかに小ぶりで、
裾野のめくれが大きい箇所があるのが特徴ね。

「京焼の魅力―光悦から仁清、乾山へ」と題した講演会は学習院大学の荒川正明先生。
荒川先生には10年近く前、当時の勤務先だった出光美術館で
陶芸家・板谷波山についてお話を伺ったことがある。
実は、その講演会まで、板谷波山という名前を聞いたことがなかったんだけど、
波山の陶器の特徴はもちろん、その人生についても熱く熱く語ってくださった。
今回は写真(スライド)をたくさんご用意くださり、
タイトルのお話や「なぜ富士山をモチーフにした絵画や造形物が多いのか」といったことなど、
わかりやすくお話くださった。
講演会が終わってから展示をじっくり拝見し、
温かい抹茶をいただいて館を出た。

ところで、畠山記念館といえば隣接する料亭般若苑が閉じてからずいぶんと経つ。
フェンスが張り巡らされ、外からは様子がわからなかったが、
畠山記念館側からはいまの状態を見ることができた。
建物がなくなった状態で、「新築工事計画地」という看板はあったが
どうなるのだろう。

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花粉症対策'09

私は花粉症。
かかってから、20年は経過している。

最初の1~2年は、治りの悪い風邪だと思っていたので花粉症の対処はせず。
3年目くらいで、どうもアヤシイゾということになって検査してもらい、
医者に薬を処方してもらったんだけど、
これがきつくてきつくて。
眠いし、クチやノドが渇くし、ぼーっとするし。
(最後のは、薬のせいじゃないっていう意見も多数ある)
何度か処方を変えてもらったけど、どれにしても、仕事にならない。

そうこうするうちに「サプリメント」なるものを紹介され(アメリカ製でした)、
この10年ほどはアメリカ製から日本製へと移行したものの、
やっぱりサプリメントを使ってしのいできた。

今年の「ぶぇっくしゅん」は1月末に始まった。
今シーズンは、これでしのぐつもり。

お茶の「べにふうき」。
先日の「テーブルウェア・フェスティバル」でみつけたもの。

Imgp2019 

「べにふうき」には、アレルギー作用を抑制する(であろう)
メチルカテキンという成分が豊富なんだって。

緑茶だから、飲んで体に悪いものじゃないだろうし。

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見た目は、抹茶とよく似ている。
付いている耳かきみたいな匙ですくって、お湯を入れかきまぜるだけ。
味は、ふつうの緑茶で、クセもないので飲みやすい。

実は、花粉症の初期のころ、
心配した母が、
「近所の人がこれで花粉症が楽になったらしいから」
と甜茶を送ってくれたことがあった。
でも、独特の甘さが気になって、甜茶を飲むのは習慣にできなかった。

なので、今回も“おためし”のつもりで
(お徳用のパッケージを横目で見つつ)1缶だけ買ってみた。

「べにふうき」に限らず、花粉症対策グッズには
あまり過度な期待をしないことにしている。

だけど……、だけどね、
いまのところ(といっても、まだ2週間ほどだけど)、
まあまあ好調。
一昨年から使っていたサプリメントは
花粉が飛び始めて1週間で終ってしまったので、
効果測定をするためにも、
今シーズンは「べにふうき」1本で乗り切ってみよう(乗り切れるか!?)

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オテンキコワイ

オテンキコワイ
昨日、関東地方は最高気温が20度を超えた。
寒い時期のはずの2月に、
“温かい”ならまだしも、“暑い”ってど〜ゆ〜こと?

近所の公園のオオシマザクラも、例年より早く開花しちゃった。

スギ花粉もバンバン飛んでいる。
これからしばらくは晴天がコワイ。

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「暮らしと古い物展」

「暮らしと古い物展」
「暮らしと古い物展」
「暮らしと古い物展」
私がお稽古している茶道の流儀には、
若い(といっても50歳までと間口は広い)人たちが集まって、
お点前以外のお茶や和文化について自主的に勉強したり体験したりするサークルのようなものがある。
いろいろな先生のもとでお稽古をしている人が集まるので、
お茶以外の趣味や仕事などに違いがあり、話題も広い。

このサークルで知り合った人にUさんがいる。

ふだんから自分の個性をよく知っていて
ファッションもそれを活かしてセンスのよいUさんだが、
好きな骨董にもそれがあらわれている。
私もギャラリーや骨董市を見て歩くのが好きだが、
それはずっと以前、Uさんたちに誘ってもらい、
その楽しさを知ったことが大きく影響している。

そのUさんが、会社を辞め骨董商を始め、
木曜日から初めての展示会が始まった。


落ち着いたギャラリーに、
Uさんのセンスにかなった品々が並べられている。

壁に掛かっている銀のオブジェには
草花の模様が繊細に品よく描かれている。
よく見るとオブジェではなく靴ベラだった。
誰がこんなおしゃれなことを考えたのだろう。

丸みを帯びたガラスの瓶は、花を飾ってもいいけど
日本酒を入れても楽しいだろう。
そんな話をしていたら、
“じゃ、お水を入れてみよう”ということになった。

こういう道具のおもしろいところだと思うのだけど、
空のときに比べ、水を入れたほうがガラスの丸みが強く感じられる。
「じゃあ、日本酒や白ワインを入れるとどうなるだろう」
と、話が盛り上がる。

もともと、気に入って求めたものだから
飾っておくだけでなく使いたいというUさんだから、
使うことを躊躇しない価格設定だった。

「暮らしと古い物展」
2月21日(土)まで*日曜休廊
11時〜18時30分
〒171-0031 豊島区目白1丁目7-17日神パレステージ目白1F
望美楼ギャラリーBOBI
電話03-3983-2369

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心のこもったミカン

先週末の某デパートでの添え釜の際いただいたミカン。
ふつうの温州ミカンよりも味が濃い。
甘さが濃く、酸味もほどよいバランス。
かかっていた袋には、「長崎恋ミカン」って書いてある。
“この濃密さは、もしかしてネーブルのようなものと
掛け合わせてできた品種なの?”
で、ググってみたら、違いました。

ミカン畑の地面をシートで覆い、
雨水が地面にしみこまないようにして作られたんだとか。
根から吸収する水分が少ないから、果糖が多く味が濃くなるんだって。
納得!

そのうえ、太陽光の反射がより強くなるようシートは白色で、
光合成を促進する工夫もなされているそう。

なるほど~、
ミカンもいろいろな工夫がされてるんだね。

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ところで、添え釜ではいろいろな差し入れをいただいた。
ミカンの他にイチゴや洋菓子などもいただいた。
立ったり座ったり、静かに動き回ったり、
空調の利いたデパートの中で働いていると、
じんわり汗をかくくらい。
その合間、ちょっと手が空いたときに果物でのどを潤したり、
甘いものをひと口いただくと、疲れが取れる気がする。

社中でいちばん古い姉弟子Tさんは、
リンゴ、イチゴ、ミカン2種類をそれぞれ皮をむいたり
食べやすい大きさに切り分けたものを差し入れしてくれた。

その手間だけでもありがたくて感謝するのだけど、
この姉弟子が心をこめたのは、それだけじゃなかった。

リンゴもミカンも、同じ種類・同じときに同じ店で買ったものでも、
個体差というか1個1個で味がちがう。
同じ袋に入っていたものでも、“これは失敗だ”と思うものがある。

なので、Tさんは、皮をむき、切り分けながら
個体ごとの味を確認したのだそうだ。

私たちは、“さすがTさん、おいしい、おいしい”と
バクバクいただいたのだが、
そこまで心を込めていただいてるとは知らなかった。

別の姉弟子は、私たちが、地域のイベントで真夏の暑いさかりに
お茶を差し上げるとき、
冷やしたスイカをひとくち大に切って、
保冷剤でつめたさを維持できるようにして差し入れをしてくださる。

こうした、“もうひとつ気持ちを込める”こと、
私も真似していきたい。

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お茶ざんまい

週末、2日ともお茶の用事で過ごす。

土曜日は、新宿のデパートでおこなわれている
とある茶道具屋さんの展示会での添え釜。
茶道具展を見にいらしたお客様に薄茶を一服差し上げるもの。

展示会が特定の作家さん(陶芸や漆芸、竹芸など)の場合は
その方の作品を使ってお茶を差し上げることもあるし、
釜をかける先生方がご自分のお道具をお持ちになることもある。
今回は、後者。

あらかじめ茶友や元お稽古仲間など数人にお知らせしていたら、
何名かお越しくださった(ありがとうございます)。

ふだんのお稽古だけでなく、
こうしたちょっとしたイベントは、
私たち弟子がお茶をひとさまにさしあげる実践的な訓練にもなる。

今回はふだんから同じクラスでお稽古をしている人たちだったので、
あれこれ細かいことをいちいち確認しなくても、
わりとすんなりとそれぞれが動けたように思う。
もちろん、そこには先生や先輩がたの
さり気ないフォローがあったからなんだけど。

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日曜日は先生のお宅で、使い終わった道具を片付けたり、
これからの時季に使うものを出したり、お雛様を飾り付けたり。

お雛様は、10年前に亡くなられた若先生のもので、
孫娘のためにおじい様が誂えたものである由来書きが
しまわれていた箱のふた裏にあった。
おじい様は、初めての孫娘さんのために
ひな祭りグッズを手作りなさっていたりして、
思いもかけず早くに彼岸にいらしたことに
さぞかしびっくりさたことだろう。

また、亡くなられてからこの箱を開けるたびに、
母である先生はどんな思いをなさっただろう。

予定していた用事をすべて終わらせ、
軽く昼食を食べてから着物に着替え、新宿のデパートに。
土曜日に添え釜をしたお道具屋さんのご店主が過日代がわりされ、
新社長就任のお披露目の席が用意されたので、それに伺う。

床の軸にはじまり、香合、花入、釜、茶碗、
どれもこれも長い年月、さまざまな人の手を経てきた
貴重なお道具ばかり。

先生にくっついて行ったので、
上座のほうに座らせていただき、
時代の黒織部の茶碗でお茶をいただいた。
実際に口をつけると、見た目よりもやさしいことに驚く。

数々のお茶碗が使われていたけど、
私がしみじみ“好きだなぁ”と思ったのは
古い清閑寺のもの。
落ち着いた肌の色あいと細かいニュウの入り方、
薄い薄い作り、梅の絵の上品ですっきりしたぐあい……
うっとりしてしまう。

10数人が入ったお席で、使われたお道具も
最後の1人まで手にとって見せていただけた。
主茶碗は楽家2代目の常慶作、
こうしたお道具を手に取らせていただける機会なんて
たぶんこれから先、ないだろう。
めったにないことだからこそ、
手に取ったあの感触をしっかり覚えていたいものだけど、
はたしていつまで覚えていられるだろう。

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和菓子いろいろ

新宿の柿傳ギャラリーで開かれている「和菓子のかたち展
を見てきた。

ファッションやインテリア、グラフィックなど、
デザインといっても食べ物とは無関係で、
菓子よりも大きなものを作っている人たちがデザインした菓子を
老舗の虎屋が製作し展示している。
会場の方に伺い、写真撮影の許可をいただいたので、
いくつかご紹介しよう。

最初に目に入ったのが「闇光(やみこう)」。

Photo

光と闇という、相反する存在でありながら、
お互いによってその存在を認識するものをあらわしたのだとか。
難しく考えなくても、
茶席の菓子としてありな感じがする。

早春らしい「芽吹き」。

Photo_3

茶道では、春を待つ自然のようすを
「雪間の草」という名で表現するが、
このお菓子もそうしたイメージ。
知らず知らずのうちに顔の筋肉がゆるむ。
ずっしり降り積もった雪がしだいに水分を多く含んだものに変わり、
その下には葉を広げ芽を吹く用意をしている草花があることを思わせるお菓子。

「夏の家、冬の部屋」

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黒いのはディスプレイ用の木工で、
白く見える(でも実は透き通っている)のが菓子。
今回のディスプレイでも黒をベースにしているが、
真塗の盆に載せて出すといいかも。

「水中花」

Photo_5

寒天を材料とする琥珀製。
濃いオレンジ色から外に向かって
グラデーションのようになっていくデザインだが、
外の白さから朝焼けを思い浮かべた。

「流紋」

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今回展示されているなかでは「芽吹き」とならんで
いわゆるお茶席で使われる菓子としてなじみやすいものではないかと思う。
これも真塗の菓子器が似合いそう。

茶席における菓子は、季節感をあらわしたり
亭主がイメージする取り合わせを実現するのに
大きな役割を果たすことが多い。

取り合わせの主題を、菓子が直球であらわすのもいいけど、
ときにはひと呼吸置くというか
少し外したものもいいのではないかと思う。

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立春

今日は立春。これから徐々に春に向かっていくのね。
春のきざしが見え始めるのはうれしいけど、
本格的な花粉シーズンが始まるのはちょっとユウウツ。

ところで、昨日は節分。
恵方に向かって無言で太巻きを食べ、
無病息災やら何やら願をかける恵方巻き。
近年、関東でもコンビニやスーパーなどでPRしてるけど、
もともとは関西での風習だとか。

関西に近く、食習慣や生活文化での影響も少なくない地で
生まれ育った私だけど、恵方巻きの習慣はなかったなぁ。
あれ? もしかして我が家だけ?
いや、そんなことはないはず。
だって、友だちからもそんな話聞いたことないし、
妹の婚家だってそんなことしてないし。

でも、豆は食べましたよ。
「年の数だけ食べるといい」ってことらしいけど、
そんなことしたらおなかパンパンになっちゃう。
だから、少なめにね。

Photo

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陶磁器に漆器、至福のひととき

2月は私にとって骨董のイベントシーズン。
そのスタートを切るのが東京ドームで開催される
テーブルウエアフェスティバル」で、
1日に行ってきた。

このイベントのメインは、テーブルコーディネーターや有名人の手による
テーブルセッティングの展示なんだけど、
自分の暮らしとあまりにかけ離れすぎているので
このエリアは例年サラッと通り過ぎることに。

一般の人のテーブルコーディネート例もたくさん出展されている。

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こちらは身近な設定のものも多く、興味をもって見ることができたし、
“こんなお茶事をしたい”
とか、
“こういう取り合わせもあるんだ”
と頭の中でイメージを広げることができた。

今年は「世界のブルー~青の譜系」と題した企画展があった。
中国・景徳鎮や日本の有田や伊万里、ヨーロッパのロイヤルコペンハーゲンや
ジノリなど、青の染料で模様が描かれた各地の陶磁器の展示だったが、
ちょっと物足りない感じ。
なんというか、それぞれの展示品の窯の名前が書いてあるくらい、
実にあっけない展示内容で、足を止める要素がなかった。
おそらくこうした陶磁器は、国や大陸は違えどさまざまな影響や刺激を与え合って
発展してきたものだと思うし、
描かれた模様や形も意味を含んでいたり時代の流行もあったのではないだろうか。
そうした、モノが持つ歴史や背景についてなにかしら
情報を添えてもらえればもっと興味深く見られたように思う。
また、何か事情があったらしく、景徳鎮の国家文物一級・二級の3作品が
展示されなかったのも残念。

それより、骨董品の出展が気になる。
毎年決まって足を運ぶ、オリエンタルロード(骨董通り)と
名づけられたエリアへ。
2~3年前まではこのエリアで販売されている品々が面白かった。
ガラスケースに鎮座している、いかにも高級品そうなものも見ごたえがあったし、
そのケースの足もとに積み重ねられている日常的な品物にも
私にとっての掘り出し物がいくつもあった。
朱塗に上品な金の蒔絵がされた引盃も、
一面に小菊の模様が描かれた小鉢も、
ここで見つけたものだ。

でも、昨年あたりからこうした私の手が届く範囲の、
それなりに手のかかったいいものを見かけなくなった。

もう一つ楽しみなのが、国内各地の陶磁器、漆器はもとより、
世界の有名ブランドが展示や販売をしているエリア。
昨年はここの高取焼のブースで足を止め、
花入か酒次かで迷い、酒次を求めて帰った。
今年はどんなものが出ているのか楽しみに行ったら、
茶碗がたくさん。
昨年、2代目を襲名したばかりの鬼丸碧山さんは
茶道をやっていらっしゃるそうで、
デザインだけでなく使いやすそうなものがいくつも並んでいる。
目移りするし、このあといろいろな骨董・美術品イベントがあるので、
ここは冷静にならなくては。
会期は次の週末まであるし、とりあえずお皿だけ買って帰ることにした。

あぁ、どうしよう……。

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