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ことのおこりは:夜咄の茶事

先のエントリーでも書いたのだけど、
“社中で夜咄のお稽古茶事をするなら、亭主をさせていただきたい”
と思ったのは、椿の香合との出会いがあったから。

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蓋の部分を開けると……

東大寺の初代別当である良弁(ろうべん)僧正からその名前が付けられた良弁椿。
赤い花弁の所々に、まるで糊をこぼしたかのような白い部分があるので、
「糊こぼし」という別名もある。
お水取りの行事の中では、この良弁椿を模して作られた造花が使われるのだとか。

奈良市内の和菓子屋ではお水取りの時季だけ、
この「糊こぼし」を模した生菓子が販売される。
昨年の奈良への旅行の際も、このお菓子を作っている萬々堂通則に立ち寄り
先生は社中へのおみやげに「糊こぼし」を注文し、
私たちもおやつ用に購入してホテルでいただいた。

そんなことがパパッと脳裏によみがえり、
“奈良旅行を思い出す茶事をしたい”と思ったのだった。

今回の茶事では、全日程を通じて主菓子は粟善哉と決まっていたので
薄茶のお菓子に奈良のものを使うことに。
そこで、萬々堂通則の「都跡(みあと)」を注文。
大きさが2種類あるそうで、茶事に使うことを話すと、
「それなら小さいほうがいいでしょう」とアドバイスしていただき、
そちらに決定。

前日までに受け取り、さっそく箱を開けて1つ試食。
ふんわりとして大徳寺納豆が味のアクセントとしてよく効いている。
干菓子とはいえ、作りたてのやわらかさに思わずにんまりしてしまった。

これに合わせるもう1種の菓子は、さんざん悩んだあげく、
干し柿に白い餡をつめた「粋甘粛(すいかんしゅく)」源吉兆庵製に。
でも、これ1個まるごとお出ししたのではちょっと大きすぎるので、
切って出した。
干菓子器は飛来一閑造の丸盆。

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終って落ち着いてみると、少々自己満足にすぎたのかも……とちょっと反省も。

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コメント

わたしもいつか、こういうお茶事の亭主をさせていただきたいものです。お稽古のお茶事でも、一本筋の通った取り合わせがあると、お客さまもいっそう楽しいと思います。1年半ごしの茶事、実現できてよかったですね!

投稿: kero | 2008年12月12日 (金) 14時00分

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