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杓底一残水

ぐっと冷え込みを増した9日(日)、
都会の真ん中で和の暮らしをとおしてエコを考えてみませんか?
というイベントが東京・丸の内で行われました。

東京商工会議所130周年記念事業の一環で
「明日の地球を考えよう~丸の内で”わ”の気づき~
http://blogs.yahoo.co.jp/marucya_3」というもの。

このイベントでは、和の暮らしとして茶道をとりあげており、
丸ビルや新丸ビルといったビルの一角や地下通路など
8カ所で茶席が設けられました。
いずれも、ビルの中の広場や通路の一部といった
本来の茶室ではない場所です。
私もこのなかの1つの茶席で手伝いをしてきました。

1か所だけ、小間の茶室を組み立て、
畳の上で茶道のデモンストレーションが行われたけど、
他は、席によって、水にフォーカスしてきき水をしたり、
古くからの素材である漆に注目したり、
将来の茶席を考えた席もあったりとさまざま。

お手伝いに参加していながら、
実は、私自身、「丸の内」と「エコ」と「茶道」とがどう結び付くのか、
まだきちんと整理できていません。

ただ、参加してみて一つ感じたこと。
私の参加した会場もそうでしたが、
ほとんどの場所で炭も電気はもちろん、
水も自由には使えませんでした。
私のいた会場には数百人のお客様がお見えでしたが、
その人数のお客様にお召し上がりいただくお茶だけでなく
茶碗を洗うための水もかなりの量になります。

いかに少量で足らせるか、ムダなく使いきるか――
ふだん、不自由なく使っている水の使いかたを考える機会ではあったと思います。

福井にある曹洞宗大本山・永平寺の正門の石柱には
「杓底一残水」という言葉が彫られています。
ごくごく簡単に言うと、
「柄杓で掬った水をすべて自分で使ってしまうのでなく、
そのうちのいくらかを他の人のために残しておく」
といった意味でしょうか。
知足=足るを知るにもつながるようにも思います。

私はこの言葉が好きで、
こういう気持ちですべての時を過ごさなきゃいけないなと思っています
(といっても、それを実行できているわけではないのですが)。

茶道におけるエコがどうあるべきなのか、
私にはまだまだ見えていませんが、
でも、「杓底一残水」は常に意識しておきたいと思います。

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コメント

福井出身なのに、「杓底一残水」は知りませんでした。
「知足」はここ数年頭に常にある言葉だったりします。
丸の内の会は、きっとまたmonacoさんの糧になったのでしょうね。本当にお疲れ様でした。

投稿: kero | 2008年11月13日 (木) 00時02分

keroさんの地元ですよね。
私、まだ行ったことなくて。
ぜひ行きたい場所なんです、永平寺。

投稿: monaco | 2008年11月14日 (金) 17時33分

お手伝いお疲れさまでございました。
you tubeや他のブログで拝見いたしましたが
やはり「エコ」と「茶道」とがどう結び付くのか…
実際に会場に行ってみて、体験したら少しは理解できたかしら?
茶道による社会的な取り組みの姿勢も大事ですよね。

投稿: 宗恵 | 2008年11月15日 (土) 23時52分

宗恵さん、私は当日だけ参加でした。
中心になって準備を進めた方は、つながりとか
どう解釈するかを考えることから
始められたのではないかと思います。

肝心なのは、「イベントが終わったからそれでいい」ではなく
「どう結び付くのか?」を今後も考え続けることではないでしょうか。

投稿: monaco | 2008年11月18日 (火) 23時52分

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