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道具の力

以前、お茶道具屋で見た釜を買おうかどうしようかと思っていたことがあります。
大きさや姿形は好きなんだけど、
なんとなくもう一歩踏みきれないしっくりこない感じがあって
「がんばってお代を払おう」という気持ちも湧いてこなかったんですね。
そのとき、お茶の師匠がふと
「私は、あれはあなたには侘びすぎているように思うけど」
とぽつっとおっしゃいました。
「あぁ、それか」と、自分でもなんとなくわからなくてもやもやしていたものが
ふっと消えた感じがしたのです。

生意気なことを書いてしまうけど、
お茶道具の取り合わせのおもしろさって、道具同士のバランスとともに
使う人とのバランスというのもあるように思います。

週末にお茶の師匠やお稽古仲間を招いたソウガさん宅で、
前日準備をしながら、改めてそれを感じたのです。

道具組みはあらかじめ聞いていたし、だいたいの道具は知っていたので
頭の中でイメージはできていたが、
実際に道具を並べてみて実は驚きました。

風炉・釜、とくに風炉と水指の力強さのバランスとでもいえばよいのだろうか、
なんともいえない両者の均衡を感じたのです。
ふと考えてみると、風炉・釜も水指もそれぞれの作者が50代のころに作られたもので、
その年齢の力強さというか勢いのようなものが
大きさや形や姿のバランス以上につり合いをとっているように私には感じられました。
その、作者たちの力に、それより若いソウガさんの勢いや思いや力が
引き出され支えられているようにも思えました。

道具を見て、こんなふうなことを感じたのは実は初めての体験だったので、
それも含めておもしろく楽しい1日だったのです。

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