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夏の戦利品

ときどきは骨董市なんかにも行ったりするんだけど、
暑い時季の屋外でのものはちょっとなんなんで、
屋内のものばかり(寒い時季はけっこう平気で行くんだけど)。

ここ数年、夏の定番になっているのが、
新宿・京王百貨店の「東西骨董市」(8/7~8/12開催)と
池袋西武の「暮らしの中の古民具と骨董市」(8/12~8/19)。
*ふふ。どちらも、終ってから日にちが経ってますね。

これまで何度も楽しませてもらった京王の「東西骨董市」。
今回は、あれこれ見ていても、
使いたいと思うシーンや取り合わせが思い浮かばない。

なぜだろうと思ったら、どこの店を見ても
“やたらと高額なものが多い”という印象なんです。
もちろん、“時代を経てきた骨董品なら無理もない”とも思うんだけど、
ここだけ世間から隔離された金銭感覚が漂っているような感じ。
(この感覚は茶道の世界ではときどき感じるものでもあります)
骨董品と呼んだり、立派なお値段がついていても無理ないなといった、
無難な感じのものが多いからでしょうか。
毎回、同じような業者さんが出店しているから、
そうそう目新しいものがあるわけでもないんですが、
ワクワク感に乏しい市でした。

さて、もう一つの池袋西武の話。
こうしたイベントはなるべく初日に行くことにしていて、
池袋西武の「暮らしの中の古民具と骨董市」も初日の夕方に行きました。

Imgp1665 Imgp1666
ここでは最初に「K」という店に立ち寄るのが私のコース。
すると、戸棚の奥に汲み出しにするとよさそうな
染付の器(5客セット)があります。
“これだ!”と思ったんだけど、
早い時間に見えたお客さんの取り置きなんだとか。
う~ん、残念。

ぶらぶらと他のお店を見ていたら、ちょっと気になるものが。
前から“あるといいな”と思っていた青い釉薬の花入が出ています、
それも「セール・コーナー」と書かれた一角です。
何気にチラ見して、1周して他のお店をのぞいたあとでも気になったので、
もう一度戻って今度はじっくり見てみました。

Imgp1662 Imgp1664

1960年代に焼かれたものだそうで、底には「W-GERMANY」と書かれています。
そうそう、当時は東西冷戦、まだベルリンの壁もありましたね。

中をのぞいてみると、気になるメモが。
「これからはこういうのがはやる」と書かれています。

Imgp1663

このメモで、ほしいと思う気持ちが盛り上がりました。
だって、「はやる」って断言してるんですよ(笑)。
“誰が書いたんだろう”
“いつ書いたのか知らないけど、こういうのがはやったような気がしないけど
専門家筋の間でははやったのかな?”
などと思っていると、お店の方がいらっしゃいました。
雑談ののちに誰が書いたのかたずねると、
「それはうちのおやじのメモです」とのこと。
「へぇ~、おもしろいお父さんですね。で、はやりましたか?」
と聞くと、
「いや、それが……。どうもおやじの読みが外れたみたいで」
とおっしゃいます。

商品の入れ替えもしたいのでセールに出したとのこと。
世間でははやらなかったかもしれないけど、
私には受けたので連れて帰ることにしました。
今度また、何かお茶遊びをするときには使ってみましょう。

お勘定をすませてから、お店の名前も知らなかったことに気づきうかがうと、
名刺をくださいました。
それを見てわかったこと。
「こういうのがはやる」と書いたのは、
テレビ番組の鑑定人として有名な骨董商のIさんでした。

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