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時間を忘れる茶事

先週は平日のお茶の用事(といっても、お遊びのものが多いのだけど)が
いくつか入ったので、思い切って夏休みをとることにしました。

20日は、先に簡単に書いたお道具屋さんのお茶会。

21日は、お茶を通じて知り合ったYさんご夫婦にお招きいただき出かけてきました。
共通の知人で京都の陶芸家の安田浩人さんが展示会で関東方面に出張されるので、
「では、お茶を一服」ということになったのです。

Yさんご夫婦はご自宅でのお茶事をたびたび催していらして、
そのお話を漏れ伺うたび、
“機会があれば伺いたいなぁ”とあこがれていたので、
ご案内をいただいたときには
“万難を排して、何がなんでも伺うぞ!”と強い決意を抱いたのでした。

ご自宅に到着し、しばし雑談して汗が引くのを待ってから着座。
客は陶芸家の安田さんはじめ5名です。

床には、先日108歳で天寿を全うされたおばあさまの書。
90歳を過ぎても全幅の書を書かれたほどお元気でいらしたそうで、
ぜひそれにあやかりたいとの思いで拝見しました。

主菓子は京都・亀廣永の「したたり」です。
祇園祭の菊水鉾のお茶会のために作られていたものが、その後、
年間を通じて販売されるようになったのだとか。
実は「したたり」は、昨年、Yさんたちと一緒に京都に旅行したおり、
みんなで買った思い出のお菓子でもあります。

濃茶のお点前はご主人様。
どっしりした黄瀬戸のお茶碗にたっぷりと練られた濃茶がおいしくて。
Yさんご夫婦がお稽古なさっている流儀のお好みの茶舗のお詰め。
ここのお茶はお茶の渋みと甘みとのバランスがとてもよいのです。
お茶杓はこのお茶碗に乗せた姿がとてもしっくりくる幅広の力強いもの。

続いてお干菓子をいただき、薄茶。
今度は奥様のお点前です。
数々のお茶碗をご用意いただきました。

お使いになったお道具は、いずれも、
お二人が旅行したりちょっと立ち寄った先で手に入れられた
思い出の詰まったもの。
ご亭主のお話が弾むのはもちろん、
客もお道具にまつわるエピソードを知っていたり、話は尽きません。

薄茶の水指は安田さんのお作りになった砂金袋型で、
来年のお正月にお使いになるつもりだったものを、
ひと足早く拝見させていただきました。

その後、向付、焼き茄子の味噌汁、狐寿司が乗った御膳に続き、
奥様の手作りのお料理が続々と。
味噌汁のだしや味噌のかげんのおいしいこと。
どれも手をかけて、思いを込めて作ってくださったもの。
Yさんご夫婦の温かく和やかな雰囲気も手伝って
お酒もすすみました。

安田さんの陶芸家としてのこだわり、使う側の思いなど、
どんどん弾み、枝分かれしたりしながらもおしゃべりは尽きません。

お茶を介したひと時にとっぷりと浸り、
外の雷鳴が気にならないほど笑っておしゃべりして、
まさに“時間を忘れる”夕べでした。

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コメント

素敵なお茶事の様子拝見いたしました。
ありがとうございます。

安田さんは粟田焼の作家さんですね。
お友達のお友達です。
ひょっとしてそのお友達monacoさまともお知り合いかも!?
わたしは行けなかったのですが
以前、青年部でお邪魔したことがあります。
わたしもお茶事したいな・・・。

投稿: 宗恵 | 2008年8月30日 (土) 11時10分

宗恵さんも安田さんをご存じですか?
私も、青年部の全国大会のおりに、工房にお邪魔しました。
宗恵さんのお友だちのかた、私が存じ上げている方でしょうか?
いつかお目にかかれたら、その答え合わせをしましょうね。

投稿: monaco | 2008年9月 2日 (火) 13時11分

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