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弾丸岡山ツアー その1:国道53号線を北上

土曜日19時すぎの新幹線で岡山へ。
妹の家に泊まり、翌朝8時に集合場所である岡山駅改札へ。
誘ってくれたkeroさん、案内してくださる館長さん、
学生さんのOさんと、メンバーが集合。
私とkeroさんが知り合いであることを除いては、
あとはお互いにメールやWeb上でのやりとりだけの関係。
ところが、不思議なことに、館長さんが運転してくださる車が
岡山市内を抜けきらないうちから、
緊張もなく、すっかりうちとけて話してました。
で、隣を見るとkeroさんもそんな感じです。

今回の美術館ツアー、最初の目的地は県北にある
奈義町現代美術館(通称、Nagi MOCA=ナギモカ
http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/)。

このナギモカと、あとでいくBIZEN中南米美術館、
県の中西部の高梁市にある成羽町美術館の3つは、
岡山県内の新しいスタイルの美術館として注目されているのだとか。

奈義町って名前は地図で見て知ってたけど、
行ったことはありません。
たぶん、今回の弾丸ツアーがなければ、
このあとも行くことはなかったかもしれません。

Nagi MOCAはまず、建物そのものが特徴的。
空間そのものがアートであるという考え方に基づき、
建築家の磯崎新氏が全体をプロデュースし、
数名のアーティストたちが作品としての空間をデザインしたんだそうです。

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建物は、太陽・月・大地をイメージした3つの展示室に別れていて、
館の中央に配置された池が、それらをつないでいるかのよう。
そして、いずれの建物も、太陽や月の動き、
背後にそびえる那岐山から吹き下ろす風を感じられる造りになっています。

正直なところ、ここの展示室は、写真や言葉では説明しきれません。
実際に行ってその造りやそこにいる自分の感覚で
体感し経験するしかない、そういう現代アートってことでしょうか。

◇「大地」
玄関を入り受付をすませると、右手奥に見えてくるのが展示室「大地」です。
雨でも晴れでも受け入れてしまう広い池の向こうの展示室は、
部屋そのものがアート。
手前にあるカフェテリアから見た印象より、
実際は2倍ほどの奥行きがありました。
ここでは、演奏会などのイベントも行われているそうです。
コンクリートの壁と床に敷き詰められた石。
どんな音の響き方がするのか、
コンサートのために音響面での何か工夫がされるのか、
機会があれば訪れて、自分で体験してみたいと思います。

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◇「太陽」
建物の入口に向かう途中で右手に見えていた横たわる大きな筒、
この筒が展示室「太陽」。
狭いらせん階段を上り、足を踏み入れた先が大きな筒の中だと気づいた瞬間、
ちょっとクラクラっとする感じ。
近くにある龍安寺を題材にしたものだそうで、
筒の内側の左右に石庭が作られています。
地面と天井には、ベンチやシーソー、鉄棒が置かれています。
それも、地面と天井、左右と、それぞれがアシンメトリー(非対称)。
さっきのクラクラする感じは、ほどなくして消えました。
正面にある白く丸い壁が、太陽の光をやんわりと室内へ届けます。

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ここでの様子は、筒の下部にある部屋でモニターすることもできます。
(こういうしかけを見つけると、つい、遊んでしまいます)

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また、太陽の筒の下部には、ここを訪れた人たちから送られてきた
写真が壁いっぱいに貼られています。
ここで、今回ご案内くださった学芸員さんによく似た写真を発見。
開館当時に撮ったものなんだとか。
遠くから来た人はもちろん、
町民の方たちの写真もどんどん貼っていくと楽しいでしょうね。

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◇「月」
三日月のような形をした展示室が「月」、
「休息のためのひさしとベンチ」がテーマ(だそう)です。

でも、中に入ってみて感じたこと――きっとここは
「音」が隠しテーマなんじゃないでしょうか。

来館者の履き物によって、床を歩く音がまったく違うことや、
三日月型の両端の窓から入り抜けていく風のかすかな音。

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展示品以外にも「あれっ?」と思うことの多い展示室です。

◇ギャラリー&休憩室
別室のギャラリーでは、「山部泰司展~変容する絵画」が開催中。
ここでの発見は、絵の具の香りが漂ってくること。
今年制作されたばかりの新しい絵も多く、その香りでしょう。
ガラス越しの展示では体験できない、
また、経年変化も楽しめる展示でした。

ギャラリーに向かう途中にある休憩室も見逃してはいけません。
外の庭と、「月」との間にある中庭の緑が鮮やかで、
那岐山からの涼やかな風が感じられる一室です。
ここで、テーブルを使ってのお茶会なんてのもステキじゃないでしょうか。

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そうそう、カフェテラスに戻ったところで、
keroさんが急にカメラをガラスに向け始めました。
「何してるんだろう?」と思ったら、
そこには小さなアマガエル。
カエル好きのkeroさんにご挨拶しに来たようです。

Photo_16

現代アートというと「なんとなくわかりにくい」「抽象的」
といったイメージを持っていたのですが、
“それで拒否してちゃもったいないな”というのが、
ここを訪れての印象です。
9月には観月会なども企画されているそうですよ。

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