« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

暑い日にこそやることは

本格的な夏の到来!
梅雨明けのニュースを待ちながら日程調整していたのは、
湿し灰の手入れをいつするかってこと。

11月から4月までは、畳の一部を切った炉に釜をかけお茶を点てますが、
このとき、炭の熾りをよくするため多少の湿り気を含んだ灰を炉の中に蒔きます。
灰といっても、ふつうによく見る燃えカスの灰とは違い、
見た目は顆粒のような状態。

灰は、使い込むほど、また手入れをすればするほど
味わいが出てよくなるものなのだそうです。

寒い時期に使う灰の手入れを夏まっ盛りに行う……
これも私が“お茶っておもしろいな”と思う一つなんだけど。

ともかく、今年の4月までお稽古で使った灰をポリバケツに入れ、
水をかぶるくらいにして数か月おきます。
そうすると、灰の中に混じっていた炭の小さな燃えカスやゴミなどが浮いてきます。

手入れをする1日~2日前に、このゴミなどが混じった水を静かに取りのぞき、
ゴザの上にあけ、余分な水分を抜いておくという作業から始まります。
なので、木曜日あたりから週末まで、雨が降らないであろう日をねらって
日程を決めてなくてはいけません。
天気予報をぎろぎろ見て、26日に行うことに決定。

今年の灰は、私がすっぽり入ってしまうくらいの大きさの
ポリバケツ2つ分になりました。

やや乾き始めた灰の山に番茶をかけて湿度と色を加えながら手のひらで揉み、
ちょうどよい顆粒状にするんですが、この加減がなかなか難しい。
小さすぎてもいけないし、大きすぎるのもダメ。
夏の太陽でほどよい湿り具合になったところでその灰を篩にかけ、
床下に収納します。

数年前までは、一度篩ったものにまた番茶をかけ揉んで篩いにかけてと、
2回ほど繰り返していましたが、去年からは1度だけにしました。

炎天下行うので、日焼け対策も怠ってはいけません。
日焼け止めクリームを塗りたくるのはもちろん、つばの広い帽子をかぶったり、
サングラスをかけたり……、ちょっと見ただけでは誰なのかわかりません。
しゃがみこんでする作業が多いものだから、
Gパンよりもジャージとかスエットとか楽ちんで汚れてもいい服装だし。
茶道というと和服でお茶点ててるイメージがあるから、
こんな姿は想像がつかないと思います。

ともかく、そんなこんなで今年の手入れも無事終了。

炉の炭点前ときに、灰匙からさらさら落ちる灰を見て
「ご丹精のお灰で」なんて言葉をお客様からかけていただくんだけど、
一度でもこの灰の手入れに参加すると、それがとおりいっぺんの挨拶ではなく
実感をもって主客が心を通わせることができるのです。
11月になって炉を開け、炭点前をするのが楽しみです。

| | コメント (0)

2周年を祝いに

友だちがショットバー(http://r.gnavi.co.jp/b163500/)を開いて2周年。
「そのお祝いをせねば」と、仲間数人で出かけました。

実は朝から昼過ぎまで体力を使うことをしていたんだけど、
それはそれ、これはこれ。

昨日はジンをベースにしたカクテルを2杯。
楽しく飲んでしゃべって、1週間の疲れを吹き飛ばしてきました。

080717_la_cave_2

| | コメント (0)

誕生日なので

誕生日なので
誕生日なので
といっても、私の誕生日はまだ。
およそ四半世紀の付き合いになる友だちの誕生日だったので、
土曜日はお祝いの食事に。
お店は伊勢丹のAGIO。

その前に、三茶である講演を聞いていたので、
渋谷から先月開業した副都心線に初めて乗りました。

新しい地下鉄は古い路線に比べ
深いところまで降りなくちゃいけないんだけど、
東急線からの乗換えだとその深さも感じませんでした。

さて、食事。
アペリティフはスパークリング・ワイン。
料理は、今月のおすすめメニューを中心にアンティパスト、ピザαパスタ、メイン(肉)とこなし、
ワインも白と赤をカラフェで。
以前なら3人いれば赤と白のボトルを飲みきったもんだけど、
さすがに寄る年なみにはあらがえず、
このくらいにおさめてます。
最初は写真も撮ったりしてたのに、
“できたてのうちにいただく”のが基本姿勢の私たちなので
気がついたらデザートも空っぽ。

苦しいほどの満腹、満足。

| | コメント (0)

梅ジャムをつくろう

ブルーベリー狩りに行った果樹園で、
梅の実を大量にいただいてまいりました。

梅の実が熟していく独特の甘いかおりを楽しんだのち、
昨日の朝は、洗って種をとり適当に切って砂糖をかけて仕事に出かけました。

分量:梅(ヘタをとり洗って種をとったもの)鍋1杯、グラニュー糖500グラム

Imgp1493
昨夜帰ったのが遅かったので、今日は早朝から弱火でことこと。
仕事に出かけるまでにはうまくジャムになりました。

梅のジャムには独特の酸味があり、夏はそれに心惹かれるところ。
でも、これをソーダで割ったらおいしいかも。

この子は、その果樹園の猫さん。

Imgp1483
もう3~4年、通ってるんだけど、この子に会ったのはたぶん初めて。
とってもきれいな子です。
友だちが連れていた犬にフーーーって威嚇してたけど、
じきに、人間が近寄っても平気になりました。
いろんな人が次々やってくるところだから、
この子もきっと人慣れしてるんでしょう。

| | コメント (3)

ガーリーな付録につられて

「In Red」という女性誌の8月号の付録は、
ジル・スチュアートのリンゴ型コインケース。
リンゴなのに赤じゃなくピンク、それもエナメル素材ってところに
ぐいぐいひかれて、つい買ってしまった。

Imgp1455 Imgp1454

「30代女子的“京都の旅”」ってとじこみや、
「おとりよせ冷んやり和菓子」って記事も見たかったから……
ってのは、完全に言い訳です。

でもね、今年使ってる手帳と同じ色合いだから、なんかよくない?
(……ってこれも言い訳です)。

Imgp1459

| | コメント (2)

森の狩人・夏バージョンあらわる

ここ数年の、友だちとの夏のお楽しみはブルーベリー狩り。
群馬県の川場村はブルーベリーの生産に力を入れているようで、
ブルーベリー狩りをさせてくれる果樹園や農園がいくつかあります。

私たちが訪れているのは、宮田果樹園さん。
ブルーベリーは屋外に植えられているので、
天候によって収穫の時期が若干ズレたりします。
ブルーベリー狩りを知ってからもう3~4年になるはず。
深い考えもなく何気なく行ってたけど、行くのが早すぎたり、
日曜日に行った去年は、たまたま前日に団体さんがいらしたとかで、
色づいたブルーベリーはほとんど狩られてしまっていました。

で、今年は土曜日にロックオン。
私も友だちも、それぞれ2.6キロと、大量のブルーベリーを収穫。
これだけあれば、そのまま食べるのはもちろん、
ジャムにもできそうです(友だちはさっそくジャムを作ったらしいです)。
私は、あちこちへおすそ分け。
でも、ジャムも作れるくらい、まだ残っていそうです。

Imgp1486

ブルーベリーの木は高さ100センチ前後。
赤さがとれて紺色近くなったものを収獲します。

Imgp1487

ブルーベリー畑にある休憩所(?)で、時々休憩。
風が心地よくて、暑さを忘れます。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

夏の味といえば

暑い日があるものの、今年の梅雨は例年よりも雨の日が少なく、
昼も夜も気温が上がらない日が多いようです。
過ごしやすいのはありがたいけど、
あまり涼しいとスイカがいまいちおいしくないように思えて。

田舎育ちの私にとって、子どものころの夏のおやつの定番は「スイカ」でした。
裏の畑に行ってスイカを吟味し、これ!と思ったものをコンコンとノックすると、
その音によって祖父が「今日はこれを食べよう」と決めてました。
この「これは食べてもいい」「これはまだ」がなかなか厳しかったなぁ。
それを浅い井戸に入れておき、プールや遊びから帰るとざっくり切り、
兄弟や従姉妹、近所の友だちなどと一緒に縁側に座り
胸にタオルをかけてスイカにかぶりついたものです。

なので、私にとっては祖父が作ったうちのがいちばんおいしいスイカ。
二番目は、大人になってから食べるようになった鳥取県・倉吉産。
砂丘のある鳥取のスイカは、他よりも甘みがあっさりしているような気がします。

お茶の先生もスイカは倉吉産がお気に入り。
先生のお宅も、お子さんたちやその友だちの出入りが多く、
ご親戚の方も下宿していたり遊びにいらしたりしていたそうで、
スイカは1玉で買うのが常だったとか。
なので、その時ほど人がいない今でも、スイカは丸ごと買いたいらしいです。
ご家族やご親族に代わって、いまは私たち弟子が、そのお相伴にあずかっています。

この夏も先日、1玉のままを買い、それぞれのお稽古の日にいただきました。

Imgp1445
3つも4つも、玉のままで買った年もありましたが、
今年は何回、いただけるでしょうか。

| | コメント (8)

利休さんの茶杓に会いに 「茶杓展~谷庄東京店」

雑誌の情報欄に書いてあった「茶杓展」。
利休さんや古田織部、小堀遠州、金森宗和、藤村庸軒といった
茶道の本には必ず名前の出ている人たちが作った茶杓が展示されるというのです。
会場は銀座にある茶道具商・谷庄(http://www.art-index.net/tanishotokyo.html)。
このお店、存じませんでした。
聞けば、金沢に本店をおく由緒あるお道具屋さんなんだとか。
心臓に毛が生えているような私ですが、
ちょっとドキドキしながら扉を押して入りました。

入口近くには、時代を経て少しずつ飴色が強くなっている象牙の茶杓が並んでいます。
いわゆる利休形と言われる、いま多く使われている形のものはもちろん、
象牙の形をそのまま生かした羽根のような形のものもあったり、
入口付近を見ているだけでも楽しくなります。

そうそう。ここにかかっていたお軸にも目が止まりました。
「吹毛剣」と書かれています。
少し前に、この銘の茶杓を実見しその意味を伺い、
ちょっと思うところのあった言葉なので、印象に残っていたのです。
たっぷりした筆致ながら、その言葉の意味する厳しさが
まるで刃のように自分の生き方や姿勢を問いかけるようなお軸でした。

じっくり見ていると、
「奥にもありますので、どうぞ」と声をかけてくださいました。
お店の奥には茶室があり、そこにも展示されています。

まずはお床を拝見。
世の高い籠に、ホトトギスや半化粧、虎の尾、姫百合(?)、クレマチスなど
季節の花が数々、どれも伸び伸びと入っています。
「花は野にあるように(入れなさい)」と言われますが、
こういうことなんだなぁ、と思うような花の姿でした。

利休作の茶杓というと、名古屋の徳川美術館にある
「泪」と名前のついたものが有名です。
私は名古屋と東京都で2度、お目にかかったのですが、
切腹を命じられた利休さんが最後に削った茶杓というその背景を知って見るからか、
既然とした厳しさを感じました。

谷庄さんにある利休さんの茶杓は、それよりもややおだやかなような、
茶道を始めて最初のころに「利休型」として勉強するものに近いやさしい姿(なり)でした。

茶杓には、その来歴や、でき上がりの姿から想像されるものから
名前がつけられているものが多々あります。
いつも、どの茶杓を拝見しても、その想像力の豊かさや繊細さに驚かされます。
(時代によってはそうした銘がないものもあります)
小堀遠州作「残雪」と名付けられた茶杓など、
そうだな、なるほどねと思いながら、
でも、もし作られたのが夏だったら「瀧」とも見えるなとか、
好き勝手なことを心のなかで思いながら見せていただきました。

茶杓に添えられた筒や箱も展示されています。
筒や箱には、茶杓を削った人の名前や贈った相手の名前、
銘やその発想のもとになった歌などが書かれていることがあります。
読めないなりにふぅぅんと見ていると、
茶杓を入れる袋にそうした銘に関することが書かれているものもありました
(もちろん、これも読めなかったわけですが)。
仕覆(袋のこと)に書かれたものを見るのは初めてです。
にじむことなく、織りにひっかかることもなく、スラスラと書かれた文字。
珍しいものを見せていただきました。

ゆがんだ形の茶杓も、ただ歪んでいるのではなく、
美しくい歪んでいます。
そこにおもしろみを見いだした古の茶人の遊び心。

銀座のビルの中にある茶室に、利休さんや古田織部、
小堀遠州、金森宗和、藤村庸軒、江岑(こうしん)宗左、
仙叟(せんそう)宗室といった面々が顔をそろえているような茶杓展。
もしも作者さんたちがそこにいたら、どんな会話がされているでしょう。

| | コメント (2)

涼を演出する器「夏の宴」展

造本展に誘ってくれた友だちがもう一つ教えてくれたのが
日本橋高島屋で行われていた「夏の宴」展、
陶芸作家さんとガラス作家さんの共同展です。

夏はガラス食器で涼を演出することが多くなりますが、
私は陶器をしっとり濡らして使うのも好き。
とくに、備前や丹波など釉薬を使わないものをしばらく水につけておいた

清涼感はなんともいえません。

そうした使い方をあれこれ思い浮かべる展示でした。

| | コメント (0)

特別な1冊「もっと自由に!手で作る本と箱」展

東京にはいったいいくつのギャラリーがあるんでしょう。
美術館や画廊だけでなく、あちこちのギャラリーでも
おもしろそうな展示があるとついつい出かけてしまいます。

(日にちが経っちゃったけど)最近出かけたものを、簡単にご紹介します。

ちょくちょく通りかかるお茶の水駅。
お堀の向こう側、湯島天神に面した古い建物はなんだろうと
昔から気になってました。
友だちから誘われた
「山崎 曜 抜本的-ばっぽんてき-もっと自由に!手で作る本と箱」
展の会場がどうもそのあたりのようです。

丸ノ内線のお茶の水駅から徒歩3分、
その気になる建物の1階にある
美篶堂(http://www.misuzudo-b.com/)というギャラリーが
造本作家・山崎 曜さんの作品展の会場です。

Photo

造本作家という言葉にはあまりなじみがありません。
私も、きちんと言葉で説明できるわけではありませんが、
グラフィックデザイナーの1種で、
大量に製作・販売される書籍のデザインをするのが装丁家だとすると、
手作りで1冊1冊、個性を生かした本をデザインするのが造本作家でしょうか。

ともかく、その造本作家・山崎 曜さんが
「もっと自由に!手で作る本と箱」という本を出版(文化出版局)されたことを
記念しての展示です。

Imgp1448 Imgp1449

会場内や展示物の写真は遠慮したので、分かりにくいかもしれませんが、
たとえば、辞書を使うだけでなくディスプレイすることを意識したり
(展示会の案内ハガキに使われているのがコレ)、
何度も読み直したい大事な1冊を特別に製本し直したりと、
前述の本で紹介されている作品やその製作過程、
使う道具などが展示されていました。

私もちょっとやそっとのことでは手放せない本がいくつかあります。
もちろん、どの本も編集者や作家、デザイナーが
心血を注いで作ったものではありますが、
だれもが持っているものではなく、自分だけの1冊に仕上げるというのは
読んだ自分の気持ちもその製作過程に加えられるようで楽しいのではないでしょうか。

会場となった美篶堂は、広くはありませんが落ち着いたギャラリーでした。
ショップも併設されていて、デザインに関する本や製本材料なども販売されています。
もちろん、ハガキの販売コーナーも。
こういうところに来ると、ハガキとか便せんとか、つい買ってしまいます。
今回もちょっと面白いイラストのハガキを購入。

Imgp1447
ちょっとしたお礼や連絡も、味気ない白いハガキではなく、
時季のイラストや何か趣向のあるハガキで送ったほうが楽しいように思います。

また、ここで販売されていたアルバムもステキでした。
ありふれたアルバムのスタイルではなく、
まさに“ページをめくる楽しさがある”といった感じ。
たとえば、友だちの誕生日に撮った写真や結婚式でのひとコマに、
なにかひと言添えて渡したくなるような、
準備も特別な楽しみになるようなアルバムでした。

仕事のピークをやっと越え、社中のお稽古茶事も終って
ちょっと気持ちにゆとりを取り戻せての外出だったので、
一緒に行った友だちとそのまま神保町までお散歩。
このあたりは楽しい食べ物屋さんが多いんだけど、
この日は中華料理の新世界菜館で夕食をとることに。

Imgp1440 Imgp1442 Imgp1443   

最初はお互いちゃんと写真を撮ってから食べてたんだけど、
途中からそんなことはすっかり忘れて食べてしゃべって。
マンゾクまんぞく。

| | コメント (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »