« 冷たいデザート | トップページ | ひとむかし »

心にしみる茶会

ネット上のお茶のサークルの仲間Hさんが主催する茶会に伺いました。
場所はホテルニューオータニにある茶室「清静庵」。
ビルの中の茶室は火が使えないところが多いのですが、
ここは炭を使うことができる、貴重なお席です。

Hさんのお席では、高名な作家さんがお作りになったものや、
ご流儀の宗匠がたが書付という方法で
その道具の素晴らしさをお認めになったものなど、
立派なお道具が惜しげもなくふんだんに使われていました。

こうした道具が揃うお茶会では、
道具が表に出すぎたり、道具自慢に終始し、
客の存在がなおざりにされることがありますが、
Hさんはそうしたことがありません。

釜や風炉は、自席から眺めて
“姿(なり)もいいし、なんだか落ち着いているなぁ”と感じたり、
薄器を手にとってみてそれがとても繊細なものであることや、
開けた蓋を戻すと、蓋と身がすーっとお互いに寄り添うように
閉まっていくことなどから、
“いいお道具だなぁ”と思って拝見しましたが、
あとで会記を見ると、いずれも、そうした感想が納得できるものでした。

5組ほどおもてなしなさったようですが、いずれの席も
そのサークルの関係者が招かれていたので、
サークルに関連する道具もお使いでしたが、
それがまたさりげなく他のものとも調和しており、
「取り合わせ」という言葉の意味を改めて考えることにもなりました。

一服のお茶を差し上げたいというHさんの意気込みや心意気、
仲間への思いなど、さまざまなことを想像し、感じながらの
お茶会でした。

|

« 冷たいデザート | トップページ | ひとむかし »

「趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 冷たいデザート | トップページ | ひとむかし »