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透木釜でのお稽古

お茶では時候によって使う道具が変わり、
厳寒の頃にはあたたかさが何よりのおもてなしなのが、
寒さがやわらぐにしたがい、徐々に
お客様から火が遠ざかるようなしつらいになります。
4月は、炉の中の赤くいこった火が見えにくい
平たい形の釜、透木釜を使います。
この釜は同時に、ほんの少しだけ火から遠い位置に
置かれるものでもあります。

昨夜のお稽古はこの透木釜が出されていて、
後炭手前をしました。

私が社中の稽古茶事で初めて亭主をしたのが某年4月25日、
ちょうどこの透木釜を使っての茶事でした。

一緒にお稽古していた同じ会社に勤める友だちと2人で、
前半の初炭+濃茶と、後半の後炭+薄茶とに分担して
亭主を務めたのです。

ただでさえ忙しく残業の多い会社だったのに、
茶事の直前に当時の会社の社長が亡くなり、
取引先への対応などでいっそう忙しく、
前日の準備にも参加できず2人ともぶっつけ本番。
濃茶用に用意されていたのは飴釉の大樋茶碗、
実は飴釉の茶碗とはこの日が初対面でした。
「これは黒くないから楽茶碗じゃないわね、古帛紗を添えるのね!」
と古帛紗に手をかけたところで、そっと
「それは楽、古帛紗はいらないのよ」
と天の声が降ってきた
(実は、襖の向こうから先生がささやいたんだけどね)
ことなども思い出しつつのお稽古でした。

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